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    峰岡町一丁目町内会自主防災運営マニュアル 平成19年7月

 

1 防災拠点に集合:峰岡公園

(1)役員の集合を確認する。(庶務班)

(2)町内会長(以下、本部長)は、運営マニュアルおよび腕章等を配布し、各班長・班員を指名し、拠点本部の活動開始を支持する。

(補 足)

(1)各役員は防災服にヘルメット(家防災服等)・軍手を着用する。

(2)あらかじめ決められた役員を中心として、避難場所を運営する。

(3)あらかじめ決められた役員が、参集していない場合には本部長が変わりの者を選任する。

(4)本部長の到着が困難な場合は、次の順序で、その役割を代行する。

   本部長→副部長→庶務班長→情報班長→救出救護班長→食料物資班長

 

2 避難場所の開設(庶務班)

(1)本部長は、避難場所が開設したことを宣言し、避難者を安心させる。

(2)拠点本部として使用する場所の安全を確認する。

(3)必ず運営委員の指示に従って、落ち着いて行動するよう呼びかける。

(4)元気な方には進んで運営委員に協力してもらい、皆で助け合う。

(5)固定電話、携帯電話の使用可否を確認する。

(補 足)

(1)避難者から各班の活動協力者を募り、各班に割り当てる。

(2)拠点本部設営に必要な機材は、搬出入しやすい場所に用意する。

   運営マニュアル(委員数)、各種様式の印刷物、小型ラジオ、電話、ハンドマイク、非常用照明、筆記用具、模造紙、メモ用紙、

   ガムテープ、雨具、パソコン等

 

3 避難場所の設置(全役員)

(1)峰岡公園内にテントを張る。また、晴天時はブルーシートを敷く。(雨天時にはブルーシート等にて仮設テントを作る。)

(2)仮設トイレの設置。

(3)照明等の準備(発電機(燃料)照明器具、必要により放送機材等)

(補 足)

(1) 役員は避難してきた人にも参加協力を呼びかける。(出きるだけ、ヘルメット、軍手などを装備する。)

(2)地区防災拠点への避難。

(3)火災の延焼拡大により、避難場所が危険と判断される場合は、避難者を広域避難場所へ誘導する。

  (広域避難場所は、横浜国立大学

 

4 被災状況の情報被災者、および被災状況の把握を速やかに行う。要援護者の名簿の整理を行う。

(補 足)

(1)要援護者(高齢者・身障者等)名簿での避難の確認。

 

5 救出救護(救出救護班)

(1)発災直後は、避難場所の避難した後、余震に注意しながら救助隊を編成し、被災者の救助活動に備える。

(2)避難者からも救助活動の協力者を集め、救助隊を編成する。(1班10人程度)

(補 足)

(1)救急隊は1隊10人程度で考える。(疲労等による交代要員の確保も必要)

(2)救出救護班長は、現場には行かず本部にて全体の活動状況を把握し、必要に応じて交替要員や応援者を手当てする。

   (無理な救助活動により二次災害を受けないよう注意すること)

6 救出活動

(1)庶務班よりの連絡等による、要援護者(高齢者・身障者等)の確認、および被災者の救助を行う。

(2)家屋などに閉じこめられている人を発見したとき、近くに消防救助隊などが展開している場合は、まず、その助けを求める。

(3)近くに消防救助隊などがいない場合、二次災害に注意しながら救助活動に入る。

(4)救助隊で救出が困難と判断した場合は、消防救助隊を要請し、到着までの間に閉じこめられている人に声を掛けるなど、

   励ましの活動を行う。

(5)救出者の搬送や被災状況を庶務班に報告する。

(補 足)

(1)庶務班からの情報をもとに救助を必要とする場所(倒壊家屋など)を地図に記録し、救出救護班は出動する。(あらかじめ地域の居住者名入の家屋地図を備えておく。)

(2)必要に応じて、自動車に常備しているジャッキや各家庭にある機材を借用して、救出にあたる。

 

7 避難者の受入(情報班)

(1)避難者カード(別紙- )などを準備して、受付を設置する。

(2)避難者を受付へ誘導する。

(3)避難者カードから避難者リストを作成する。

(4)負傷者等は峰小学校へ搬送する。

(5)避難場所での避難者1人のスペースは原則2m2(1畳(相当)=1.8m×0.9mを基本に、あらかじめ決めておいた面積)とする。 (6)避難場所への割り当ては、組別の単位で行い、代表者を選び、本部へ報告させる。

(補 足)

(1)避難場所の1人分の占有面積は、最初にスペースに余裕があっても2m2内(1畳見当)とする。

   (靴等はビニール袋に入れ各自所持する)

(2)避難場所の割り振りはあらかじめ計画しておくが、被害状況によっては変更できるようにも準備しておく。

(3)情報班は、本部から各班へ指示、各班からの報告や要請の集約を行う。 けが人の対応状況、水・食料や物資状況等、機材の状況。

 

8 避難者名簿の作成(情報班)

(1)避難者名簿は、班別に集約・整理する。(3日程度ごとに再確認し、更新する。)

(2)避難者数のほか、けが人、病人、要援護者の人数や状況を把握する

   とりわけ、医療救護拠点等の特別避難所に搬送を要する人を優先的に把握し、必要な措置を講じる。

(補 足)

(1)本部に避難者名を書き置く。(避難者名簿とは別)(避難者の閲覧が出来るよう。また、適宣、加除する。)

(2)名簿は原則として管理する。 (個人のプライバシーに注意し、適正な管理が必要)

 

9 水道の出水確認(食料物資班)

(1)水道の状況、保存飲料水の状況、その他の水状況を点検・確認する。

(2)飲料水やトイレ排水など、用途の優先順位を決め、節約して使用する。

(3)水の使用について、適切な管理に努める(節約を呼びかける)。

(4)足りなくなる場合は区本部に給水を依頼し、配給の準備をする。

(補 足)

(1)飲料水の量は、避難者と周辺被災者をあわせた人数分を確保する必要がある。

(2)1人1日3リットルを目安に、2~3日分が確保できるか確認する。

(3)飲料水が不足する場合には、地域防災拠点(峰小学校)、または区災害対策本部に要請する。

(4)誤飲を避けるため、汲み置いた水槽、容器には飲料水と生活用水の表示をする。

(5)緊急給水栓は保土ヶ谷区役所(消防署入口右側)に設置されている。

(6)給水車による給水体制は

   ア 給水車による給水配布が本格化するには、3日ぐらい後が目安となる。

   イ それまでは、要請のあるとこるに最低限の配給しかできないことがある。

   ウ 乳幼児、高齢者、けがや病人のいる世帯を優先する。

(7)「災害応急井戸」の指定を受けた井戸水は、飲料水としては使用せず、生活用水として活用する。

 

10 被災状況(避難者数・負傷者数・建物被害)、救助隊の活動、及び不足物資などの把握(庶務班)

(1)本部長は、各班へ被災状況の調査を指示する。

(2)各班からの状況報告をまとめる。

(3)地区防災拠点に状況報告する。

(4)本部長は、定期的に各役員を招集して拠点運営会議を開催し、状況説明と営方針の決定を行う。

(補 足)

(1)庶務班 ア 避難場所の配置図

(2)情報班

   ア 避難者(組別:要援護者名簿)の把握。

   イ 避難者を落ち着かせること。

   ウ 避難者名簿作成。(避難者カード、避難者名簿)

(3)救出救護班

   ア 救助隊からの地域被害状況。(地域詳細図など)

   イ 救助隊の交代や応援の必要性。

   ウ 傷病者の状況把握。

   エ 近くの医療機関、薬局の協力状況(医療機関、薬局等の把握)

   オ 要援護者の状況。

(4)食料物資班

   ア 水・食料・生活用品の確保状況。

   イ トイレの使用状況

 

11 避難場所の運営会議(本部)

(1)本部長は、運営会議を1日2回応集し、状況把握と運営方針を決める。

(2)被災状況(避難者数・負傷者数・建物被害)、救出救護班の活動、不足物資の状況を把握する。

(3)地区本部と連絡を密にする。(定期的に本部への状況報告)

(4)役員等は腕章等により見分けができるようにする。

(5)避難者に対して避難場所生活を送るにあたってのルールを説明する

(補 足)

(1)避難場所の出入口

   ア 出入口は、常に受付を設けて避難者の入退所をチェックし、組長等にも確認する。

   イ 受付は、防災関係機関、報道機関、その他来訪者の入退については、その身分を確認し運営委員会の承認を受けること、

     場内では名札や腕章等を着用させる。

   ウ 避難場所内での撮影は、避難者のプライバシーに十分配慮し、原則として禁止し、本部の承諾があった場合のみ許可する。

   エ 入口ごとに警備要員を配置する。

(2)生活ルール上、考慮する事項(あらかじめ平時に案を検討しておく。)

   * 助け合い、譲り合い、思いやりの気持ちで!

   ア 避難場所での出入り、トイレ使用・清掃、食事・まず、灯り、音、プライバシー、洗面、洗濯、干場、ゴミ出しなど。

(3)ごみの処理

   ア 搬出に便利な場所1箇所をゴミの収集場所として指定する。

   イ ゴミはできるだけ分別する。最低限でも可燃ゴミと不燃ゴミに分ける。

   ウ ゴミ置場の清掃は当番制とし、避難者に交替で行う。

 

12 水・食料・毛布等の確保・在庫管理(食料物資班)

(1)避難者の人数を把握して、食料・水の必要量を把握する。

(2)避難者の人数を把握して、毛布・衣類などの物資の必要量を把握する。

(3)区本部に対して不足している食料・物資の調達を要請する。

(4)朝・昼・夜の食料を準備・配給する。

(5)援助物資の保管・配布場所を指定し、受入の準備をする。

(6)援助物資の到着時には、受取の手伝いを各班の代表者等に指示する。

(7)到着した食料の配分を指示する。

(8)食料・物資は、乳幼児・高齢者・けが人・病人を優先しつつ公平に分配する。

(9)避難場所外で食料・物資を必要とする被災者も含め、公平な分配に心掛け、整列して受け取るよう指示する。

(補 足)

(1)食料の配布備蓄してあるクッラカー等から配布し、なくなった場合には救援物資や炊出し等で対応する。

(2)炊出し

   ア 簡単大量な食事の調理法について、あらかじめ習得しておく。

   イ 食品の保管期間、取扱者の衛生には十分注意する。

(3)在宅・公園等の避難者 ア 自宅や周辺の公園等で生活を送っている住民で、食料・水や生活物資等の配布を希望する人については、

   場内避難者と同様に配給対象として計上しておく。

(3)救援物資の保管

   ア 救援物資は、その内容に応じて保管場所(明暗、温度、湿気、通気など) を設定する必要がある。

   イ 屋内外の区分けや、防水対策に留意する。

(4)夜間の受取体制

   ア 救援物資の到着が夜間になることも考えられる。

   イ その場合は、ボランティアや避難者の応援を得られるように体制を組む。

   ウ 投光機、懐中電灯やヘッドランプ等準備しておく。

 

13 トイレの確保(食料物資班)

(1)水洗トイレが使用できるか確認する。(集会場・学校トイレ)

(2)水が出る場合でも、極力節約するよう周知する。

(3)トイレの使用方法、トイレ清掃(当番制)のルールを作り周知する。

(4)トイレが不足、または、使用不能な場合には、仮説トイレを設置する。 更に不足する場合には、区本部に要請する。

(5)し尿の回収は、区本部に連絡し指示を受ける。

(6)消毒用薬品を用いて、トイレ・し尿の消毒を行い、手洗いを励行する。

(補 足)

(1)学校トイレの管理

   ア 崩壊などの危険性により使用できない場合は、「使用禁止」の張り紙をする。

   イ みずが使えるか点検し、使える場合は、節水を指示し、利用する。

   ウ 長く利用できるようにするため、トイレにはし尿以外は流さずに、トイレットぺーパー、紙やナフキンなどは、ブース毎に

     ビニール袋を設置し、処分する。(ゴミとして回収)

(2)水が使用できないとき

   ア 排水には、プールなどの水を汲み置いて利用する。

   イ 新聞紙と段ボール箱、ビニール袋を用意する。

   ウ 段ボール箱とビニール袋でゴミ箱設置する。

   エ 新聞紙を便器に敷いて使用し、使用後は新聞紙に包んで、備付けのゴミ箱に入れておく。(ゴミとして回収)

(3)仮設トイレの設置・管理

   ア 学校トイレの破損や不足の場合には、仮設トイレを設置する。

   イ 仮設トイレの使用方法は「水が使用できない」時にと、同様にする。

 

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